展覧会詳細情報

企画展

清水 陽子 展

2014年09月18日(木)〜 09月30日(火)

芸術と科学。
一見対極のようにも思える2つの分野を融合したとき、今まで想像もしなかった新たな「美」が生まれます。
今回の展覧会では、生物化学の出身の清水陽子が生命の誕生と進化をテーマに、絵画、彫刻から科学的なインスタレーションまで幅広く発表します。
シャボン玉で作る幾何学的な立体、重力に水が逆らうシャンデリア、ふわふわと成長する結晶など、従来のアートの概念を覆す新しい試みを、体験型のインスタレーションとして、作家と一緒に体感していただけます。
今回はニューヨークから帰国して初の個展。
ニューヨークで好評だった作品シリーズをはじめ、子供から大人まで楽しんでいただける内容になっています。

清水 陽子

<作家在廊予定日>
9月18日(木)~23日(火)、27日(土)28日(日)
※都合により変更となる場合がございます。

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Biological Art – 生物学的アートへの期待
馬場駿吉(名古屋ボストン美術館 館長)

清水陽子の作品に初めて出会ったのは2008 年3 月に開催された「名古屋発 現代美術展 D アートフェスティバル」の会場。若い作家たちの様々な試みが響き合う中でも清水の作品にとりわけ強い誘引力を感じてその前に足をとどめさせられた。

私たちが肉眼的にとらえて魅惑される身体のうねりも、顕微鏡下では一見無表情ながら、実は個性的に分化した微細構造と機能を持つ細胞群の総和として成り立っているのだ。そのようなことは今更口に出すまでもない事実なのだが、私たちは身体の美醜の判断を本能的な感覚にゆだね、身体美の本質論など意識の下層に沈めたまま日常を送っている。しかしこの初見時、私の足をしばらく作品の前に引きとどめさせたのは、理に固められた言葉でそれを解説的に示すのではなく、様々な想像力を覚醒させる美術的イメージによって、生命の器であり、死の器でもある身体の両面的な美学が提示されていたからに違いない。

清水が神戸大学発達科学部(生物化学専攻)を卒業した後、本格的に美術家への道を疾走することになったことを知ったのはその後のことなのだが、そうした先入観念にとらわれることなく、清水の作品に初めて出会った折の印象をありのまま、ここへ書き留める機会に恵まれたことを喜びたい。

以来、医学と美術との間に長い時間を過ごして来た私的体験を重ねて、できる限り個展に立ち会うことになったが、2010 年3 月~5 月、西武渋谷店での個展を見た時、「Biological Art(生物学的アート)と呼ぶのがふさわしいのではないか」と伝えた。

それに引き続いて開催された名古屋のギャラリーAPA での個展時、印刷物の中にこの言葉を見出して、私の命名をしかと受け止めてもらったことを確認した。この時、気道粘膜の表面を覆って稲穂のように波打つ線毛細胞の顕微鏡像を思わせる平面作品(ミクストメディア)が出展されていたのを鮮明に記憶している。
彼女の最近のエッセイの中でも「生命のみずみずしい美しさや、自然の美しい数理と芸術性」をこれからも制作のテーマとして「科学と芸術を融合した新しい分野を開拓すべくがんばっていきたい」と述べている。

さて、今回の個展におけるBiological Art はどのような増殖を示しているのだろうか̶楽しみにしたい。
 
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11時〜19時(水曜定休、最終日16時まで)

清水 陽子 展

「Soap Bubble Pyramid」
せっけん溶液、真鍮棒

清水 陽子 展
清水 陽子 展
清水 陽子 展
清水 陽子 展

チケット詳細

日時 2014年09月18日(木)〜 09月30日(火)
会場 スペースA/スペースB/スペースC
出品作家 清水 陽子 (しみず ようこ)
プロフィール

清水陽子(シミズヨウコ)。京都生まれ。幼少の頃より祖父の影響で絵画を習う。小中学生の頃ににアメリカに滞在、NYのアートに感銘を受ける。生物と自然が好きで理科に興味を持ち、神戸大学で生物化学を学ぶ。卒業後、英語を用いて制作会社でクリエイティブ・ディレクターとしてキャリアをスタート。現在、理学的な手法やインスピレーションによって科学とアートを融合したインスタレーションを制作し日本全国および海外で発表。芸術賞多数受賞。国際放送局で洋楽とアートの番組を担当し、メディアを通じてアートシーンの活性化に貢献する活動も展開。 2012年には芸術文化の分野において、その向上発展に貢献し、業績が顕著なことが評価され愛知県において芸術文化選奨 文化新人賞を受賞している。

[学歴]
神戸大学 生物化学専攻

[個展]
2012 清水陽子展/GALLERY APA
2011 清水陽子展/GALLERY APA
2010 清水陽子展/GALLERY APA
2010 清水陽子展「Bloom」/西武渋谷店
2009 清水陽子展/GALLERY APA
2009 清水陽子実験展/Gallery Introart
2008 清水陽子展/愛知芸術文化センター

[グループ展]
2014 Secret Garden/NARS Foundation/ニューヨーク
2013 The Garden/NARS Foundation/ニューヨーク
2012 ART NAGOYA/ウェスティン名古屋キャッスルホテル
2012 On the Road展/Changdong National Art Studio/ソウル/韓国
2012 アートフェア東京/東京国際フォーラム
2012 アート京都/国立京都国際会館
2012 AR Festival/パジュ市/韓国
2012 Playing On/Changdong National Art Studio/ソウル/韓国
2012 New Year Exhibition/GALLERY APA
2012 December Show/GALLERY APA
2011 アートフェア東京/東京国際フォーラム
2011 VARIA NAGOYA ART FAIR/松坂屋名古屋店
2011 アートスロープ展/西武渋谷店
2011 東日本大震災チャリティーショー/GALLERY APA
2011 New Year Exhibition/GALLERY APA
2011 December Show/GALLERY APA
2010 +PLUS Tokyo Contemporary Art Fair/東京美術倶楽部
2010 December Show/GALLERY APA
2010 APA Contemporary Art Auction/GALLERY APA
2010 シブヤスタイル/西武渋谷店
2009 名古屋発・現代美術展「Dアートフェスティバル」
2009 シブヤスタイル/西武渋谷店
2009 December Show/GALLERY APA
2008 For Rent For Talent 4 受賞展/三菱所アルティアム
2008 Geisai Museum 2/Tokyo Big Site
2008 白の三十人展/Gallery Introart
2007 Tokyo Wonder Seed/Tokyo Wonder Site
2007 Tokyo Wonder Wall/東京都現代美術館
2007 U-35 CNACC (チェコ-日本美術文化センター)展/横浜赤れんが倉庫

[レジデンス]
2013 New York Art Residency & Studios Foundation/ニューヨーク
2012 Changdong National Art Studio/韓国国立現代美術館

[受賞]
2012 愛知県芸術文化選奨 文化新人賞
2009 愛知銀行文化助成受賞
2009 名古屋発・現代美術展「Dアートフェスティバル」最優秀賞
2008 三菱地所アルティアム For Rent For Talent 4 グランプリ
2008 白の三十人展 グランプリ
2008 Geisai Museum 2 アワードノミネート
2008 Tokyo Wonder Seed入選
2007 Tokyo Wonder Wall入選
2007 U-35 CNACC (チェコ-日本美術文化センター)展入選

[Website]
http://yokoshimizu.com

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